星空を見上げては、プレアデス、シリウス、アルクトゥールスなどの星を、探し当てるものの、それらの星々が、教室の黒板に、埋め込まれ、小さく光る、豆電球のようにしか映らず、この星空は、本当に本物?…… 黒板の裏で、息を潜めている、あなたは誰?…… と、煌めく星空に、ときめくどころか、疑問と疑念を抱きながら、常に、詮索していましたが、やがて、それらの疑念は、確信に変わり、この星空は、何者かの手により、生み出された幻想であり、果てしない宇宙など、外の宇宙には、実在しないという思いが増幅。黒板の裏にいる、何者かの正体を、暴くが如く、この世界の、舞台裏に、侵入する方法として、これらが、幻想であり、偽物ならば、エネルギーの法則として、わたし自身が、わたしであっては、ダメで、わたしも、幻想でなければ、波長が合わないと、子どもながらに、気づき、それ以降は、出来るだけ、わたしらしくない選択や、行動を、心掛けました。食べたいものを、食べたくないと言い、嫌いなことを、好きであると、公言していました。やがて、わたし自身、どれが、本当のわたしなのか、わからなくなった頃、黒板の裏の彼らが、わたしの近辺を、うろつくように、なりました。
zerostillness
nandemo ari de nandemo nai